2024年度 トヨタ財団国際助成プログラム トヨタ財団
【応募期間】
2024年4月1日~2024年6月1日
【助成対象・内容】
- プログラムの趣旨
国際助成プログラムは「アジアの共通課題と相互交流 -学びあいから共感へ-」をテーマとし ています。助成対象国・地域は、日本を含む東アジア、東南アジア、南アジアです。本プログラム は、アジアの共通課題の解決に取り組む人々同士が互いに交流し学びあうことを通じて新たな視点 を獲得し、次世代が担う未来の可能性を広げていくことを目的とします。
- プロジェクトへの期待:4 つのキーワード
下記のキーワードに合致する、アジアの共通課題に取り組むプロジェクトを募集します。
・ 国際性:対象国・地域から 2 国・地域以上に共通する課題を設定、各国・地域でそれぞれに活動 するメンバーが対等に参画する。
・ 越境性:チームは複数セクターで構成され、既存の取り組みの調査・分析に加え、課題解決に資 する実践的な活動を行う。
・ 双方向性:活動には、現場(現地の支援者、当事者、地域住民など)同士の交流を組み込み、相 互の学びあいを実現する。
・ 先見性:社会が将来的に直面する可能性が高い重要課題について洞察し、従来の枠組みを超えた 多様な関係者との積極的な学びあいを通じ、将来の発展につながる新しい視座の獲得をめざす。
「トヨタ財団の助成の基本的な考え方」の 5 点を満たしながら、国をまたいだ多様なバックグラ ウンドをもつ参加者たちが、従来の「支える/支えられる」「教える/教えられる」といった一方向 の関係ではなく、同じ課題に取り組む仲間として「共に考え、行動し、創りあげる」という協働・ 共創の関係を構築することが望まれます。その関係が国籍、年齢、所属組織等の枠を超えた双方向 の学びのプロセスのなかで、社会変革につながるパートナーシップに発展することを期待します。
- 助成の対象となるテーマ
本プログラムでは、「トヨタ財団の助成の基本的な考え方」の 5 点を満たし、本プログラムが 対象とする東アジア、東南アジア、南アジアの国や地域のうち 2 つ以上の国や地域が抱える共 通課題に着目したあらゆる領域のプロジェクトを助成します。それらの共通課題に対し、リスク を恐れず、自由な発想にもとづいてその解決や状況の改善をめざす、創発的でチャレンジングな 提案をお待ちします。 また、トヨタ財団は社会においてすでに顕在化している課題の解決のみならず、先駆的な課題 の発見と発信そのものにも大きな意義があると考えます。将来の重点的な助成テーマの発掘につ なげることも意図し、いまはじゅうぶんに認識されていないと思われるテーマでのプロジェクト への助成も検討します。
- 助成の枠組み
助成期間 | 一件あたりの 助成金額(上限) | |
2年助成 | 2024 年 11 月 1 日 ~2026 年 10 月 31 日 | 1,000 万円 |
1年助成 | 2024 年 11 月 1 日 ~2025 年 10 月 31 日 | 500万円 |
- 対象国・地域
本プログラムの対象国・地域は以下の表にある東アジア、東南アジア、南アジアです。 相互交流(学びあい)が趣旨であるため、2つ以上の対象国・地域を対象とするプロジェクト を実施することが条件となります。1 つの国や地域のみのプロジェクトは本プログラムの対象 となりませんので、ご注意ください。 日本を含むことは必須ではありません(例:タイ-カンボジア-ベトナム)。また、2 つ以 上の対象国・地域に加えて非対象国・地域を含めることは可能です(例:日本-台湾-ネパー ル-オーストラリア)。
東アジア | 日本、中国、香港、マカオ、モンゴル、韓国、台湾 |
東南アジア | ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、 フィリピン、シンガポール、タイ、東ティモール、ベトナム |
南アジア | バングラデシュ、ブータン、インド、モルディブ、ネパール、パキスタン、 スリランカ |
- 応募言語
日本語または英語
- 応募要件
応募主体(代表者およびプロジェクトメンバー)は、下記の要件を備えていること
- 主たる居住地が日本である方を代表とすること
- 複数の対象国・地域において、対象領域に関連する研究・活動・創作・政策提言等の実績 を持っていること
- 複数の対象国・地域において、対象領域に関連する実践者、当事者、研究者、クリエイタ ー、政策担当者やメディア関係者等を含んだチームを形成し、広汎なネットワークを有す ること
- 複数の対象国・地域にまたがり、多様な関係者のネットワークに基づくプロジェクトを運 営管理できること
- 必須となる活動と成果
【プロジェクト前期】 調査・分析:プロジェクトメンバー同士が本プログラムの対象となる 2 国・地域以上の共通課 題を設定し、それに対する既存の取り組みの調査・分析を行うこと。 先行事例や研究などがある場合には、それらの長所や短所、改善が必要な点や、今後に向けた 課題などが見出され、申請するプロジェクトに活かされることが期待されます。前例の見当たら ないものであれば、なぜこれまで無かったのか、そのなかでその課題に取り組む意義は何か、と いう観点が盛り込まれていることが望まれます。
【プロジェクト中期】 相互交流と学びあい:複数国・複数セクターで構成されたメンバーによる学びあいを通じて、 課題解決に資する実践的な活動を行うこと。 対象国・地域におけるフィールドワーク、ワークショップやシンポジウム、プロジェクト報告 会をはじめ、柔軟な発想にもとづく多様な活動を歓迎します。相互交流と学びあいの実施にあた り、準備段階からの参加メンバーの主体的な関わり、交流や学びあいの内容や方法、必要に応じ て行うフォローアップや発信などの面でも、より充実した交流活動を実現するための工夫がある ことが期待されます。
【プロジェクト後期】 成果の発信:上記にもとづく政策提言、映像作品、ウェブサイト、研究教材、展示会の開催等 の成果物の作成とその社会への発信を行うこと。 成果の発信にあたっては、その目的のほか、発信先の設定やその妥当性、アウトリーチするた めの工夫などが総合的に考えられていることが求められます。 プロジェクト期間中のみならず、長期的な展望のもとに実現の可能性があり、かつそれが社会 的なインパクトをもたらすと見込まれるものも成果として積極的に評価します。
プロジェクト終了後の展望:他国・他地域へ展開されることへの期待 相互交流と学びあいを通じて得られた知見や構築された人のネットワークが、助成期間中ある いは近い将来において、様々な形で他地域・他国に発信・展開され、社会的なインパクトを生み 出していくことを期待します。
【助成金額】
助成金総額:70,000,000 円
【応募方法】
- 応募方法
トヨタ財団ウェブサイト(https://www.toyotafound.or.jp/grant/international/)より 応募登録(エントリー)を行い、基本情報を入力し、企画書をダウンロードして必要な情報を ご記入の上アップロード(提出)してください。
- 応募にあたっての注意事項
1.応募にあたっては、募集要項およびトヨタ財団ウェブサイト上の応募ガイド等で示された 指示を遵守してください。
2.「応募者専用ページ」には、日本語用と英語用があります。日本語ページからログインし た際は、基本情報登録および企画書作成は日本語で行ってください。英語ページからログ インした際は、基本情報登録および企画書作成は英語で行ってください。応募プロセスの 途中で言語を変更することは認められません。言語が一致しない場合、応募書類を正常に 送信(アップロード)できない可能性がありますので、ご注意ください。
3.応募締切間際には、ウェブサイトへのアクセスが集中し、企画書の送信ができない等の不 具合が生じる可能性があります。期限前日の日中までのご提出を強くお勧めします。締切 当日のトラブル等により応募書類を送信できない不具合が生じても、対応しかねます。
4.企画書の書式変更やスペースの拡大は認められません。添付資料の追加も認められません。
5. 企画書の提出は一度限りです。提出された企画書の差し替えは受け付けません。 6. 企画書上の記載に虚偽または重大な誤りがあった場合、企画書は選考の対象外となります。 虚偽または重大な誤りが採択後に判明した際は、助成を取り消すことがあります。
【問合せ】
公益財団法人 トヨタ財団 国際助成プログラム担当:利根・沖山・笹川
Email:asianneighbors@toyotafound.or.jp
Tel: 03-3344-1701
※在宅勤務併用中につき、電話でのお問い合わせに対応できない場合があります。 ご連絡はできる限り E メールでお願いいたします。