2024年度特定課題「先端技術と共創する新たな人間社会」 トヨタ財団

【応募期間】

2024年9月20日(金)~2024年11月29日(金)15時(日本時間)

【助成対象・内容】

1.助成の趣旨 デジタル技術の進展と活用の急速な拡⼤は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックを契機に加速し、私たちの 日常を⼤きく変化させてきました。そしていま、生成/生成系AIの出現によって、その流れはさらに広がり、多く の領域を巻き込むようになっています。そうした転換期の時代において、さまざまな現場で実践されるデジタルト ランスフォーメーション(DX)を的確に捉え、法制度の遅れなどの制度的問題、人間の創造性への影響とかかわり、 倫理的問題、新しいコミュニケーションなど、デジタル技術をとりまく諸課題に対応する研究プロジェクトが求め られています。トヨタ財団では、未来を見据えた議論を積極的に展開し、先端技術と共創する社会を描く、独創的 で野心的なプロジェクトを募集します。 尚、募集にあたっては、次のいずれか一つ以上にかかわるプロジェクトを助成の対象とします。

⚫ 技術開発そのものではなく、先端的なデジタル技術と社会とのかかわりについて問うもの

⚫ デジタル技術がもたらす変化に対し、ポジティブなものは活かし、ネガティブなものは克服し、 人間のあり⽅を問うもの

⚫ 新規性に溢れた発想で野心的に課題に取り組む若⼿研究者の育成、あるいは若⼿研究者らが議論 する⼟壌をつくり実践していく先駆的な活動/場にかかわるもの

 

具体的な切り⼝としては、以下のような例を想定しています。

◆ 中⻑期視点に⽴ち、先端的なデジタル技術による社会的影響を学術的・理論的に考察する研究。特に、 AI 技術などをはじめとした、かつて人類が経験したことのない情報技術の⾶躍的進展に関して、これまで の科学技術と社会とのかかわりと⽐較して何がどう異なるのかをマクロな視点から歴史的に検証する研究 や、⽂理を超えて分野横断的に探究するもの、既存の制度的な枠組み等の課題と変⾰の⽅向性について考 察するものなど。

◆ 先端的なデジタル技術の具体的な利活用に関する研究。デジタル技術を社会生活のなかで実際にどう活用 できるか、現場での活動を踏まえて検証・提⾔を⾏うもの。いわば実践的な研究で、今まさに生起しつつ ある喫緊の課題に対処するもの。例えば、少子高齢化が急激に進む日本社会の将来に向けたデジタル技 術の多様な活用。より詳細には、学校・教育現場での積極的な導入などが挙げられます。デジタル技術 に適応していく人材育成やAI等を用いた教育実践に限らず、デジタル技術ではなく人間にしかできない 能⼒の育成など、多角的な視点が想定されます。

◆ 研究者・技術者のネットワークづくりに寄与する活動。先端的なデジタル技術と社会とのかかわりを的確 に捉えるために、理系と⽂系が問題意識を共有し両者が融合した成果を得ることを⽬指すもの。とくに若 ⼿を中心に、⽂理の垣根を超えた国際的な交流・ネットワークづくりを促進するもの。

 

本特定課題では、上記の視点にもとづく研究ならびに活動への助成を通じて、先端的なデジタル技術がもたらす社会変動を的確に捉え、私たちの社会をより豊かなものとすることを望んでいます。

 

◆ 助成の対象

(1) プロジェクト代表者の主たる居住地が日本国内で、且つ日本語で日常的なコミュニケーションがとれ ること。応募書類の受け付けは日本語のみとなります。

(2) 先端的なデジタル技術をとりまく社会的諸課題の解決に資するプロジェクトであること。技術開発が 主たる⽬的の研究・活動は認められません。

(3) 助成期間中は財団と連絡を密に取り、財団が主/共催するシンポジウム等に参加すること。

 

共同研究プロジェクト: • 2 名以上による共同研究プロジェクトで、代表者の年齢が助成開始時に 45 歳以下であること。 ただし、若⼿を中心にさまざまな世代による協働プロジェクトを奨励します。その他、所属・ 経歴等は不問。

  • ⽂系と理系、研究者と実践者など、分野・領域を架橋するプロジェクトand/or 国際的な研究・ 活動に資するプロジェクトであること。設定した課題に対して、必要且つ適切な広がりをもつ 分野・領域横断的なチームを形成すること。
  • 書籍、映像、シンポジウム等、研究成果を広く社会にむけて発信するための計画を⽴て、助成 期間中に達成できるよう取り組むこと。

個⼈研究プロジェクト:

  • 助成開始時の年齢が40歳以下であること。所属・経歴等は不問。 • 先端的なデジタル技術をめぐる諸課題に対し、若⼿研究者が独創的・野心的にアプローチする萌芽 的研究プロジェクトであること。柔軟で新規性に溢れた発想に基づくプロジェクトを歓迎。(萌芽 的/個人研究であることから)研究成果の発信/社会的還元の程度は問わないが、研究の社会的イン パクトを意識し、個人の業績が主⽬的の企画内容ではないこと。共同研究等への展開が期待される 将来性のあるプロジェクトであること。

 

【助成金額】

助成金総額:4,000万円

共同研究プロジェクト:3,500万円程度(1件につき500万円〜1,000万円程度)

個人研究プロジェクト: 500万円程度(1件につき100万円〜200万円程度)

* 企画書記載の「費⽬一覧」を参照し、対象となる範囲をご確認ください。なお、助成対象プロジェクトに 直接的にかかわらない費用、組織・団体の一般管理費(オーバーヘッド)は予算として認められません (ただし、プロジェクトを運営する上で必要と認められる人件費については、謝⾦として予算に含める ことが可能です)。

* 技術開発が主たる⽬的ではないため、機材購入など研究設備に関する⽀出が全予算の 10%を超えないよう にしてください。

* 必要な経費のみを積算して予算計画を⽴てるようにしてください。予算の妥当性は選考の重要な要素となります。

【応募方法】

以下のプロセスをご参照の上、トヨタ財団ウェブサイト上の〈特定課題〉「先端技術と共創する新たな 人間社会」のページ(https://www.toyotafound.or.jp/grant/advanced/)よりご応募ください。

 

応募者情報の登録 (応募エントリー) 「先端技術と共創する新たな人間社会」のページ内にある【応募エントリー】 よりウェブ応募ページに入り、応募者情報の登録を⾏ってください。
応募書類の作成 ご登録いただいた電子メールアドレス宛に応募者専用ページの URL が送信さ れます。応募者専用ページにログインし、⼿順に従って応募の⼿続きを⾏って ください。「基本情報」はシステムより直接入⼒し、「企画書」(Word)は 書式をダウンロードし、必要事項を記入して、応募書類を作成してください。
応募書類の提出 応募者専用ページより、「企画書」を送信(アップロード)することで提出 が完了します。ご登録いただいた電子メールアドレス宛に、応募完了の通知 が送信されます。通知が届いていない場合は事務局まで速やかにお問い合わせください。

 

 

【問合せ】

公益財団法⼈トヨタ財団

先端技術と共創する新たな⼈間社会 担当:加藤 寺崎 加賀

Email: society-tech@toyotafound.or.jp TEL:03-3344-1701

※在宅勤務併用中につき、電話でのお問い合わせに対応できない場合があります。 ご連絡はできる限り電子メールでお願いします

https://www.toyotafound.or.jp/

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