2025年度 ニッセイ財団環境問題研究助成 日本生命財団

【応募期間】

2025年1月14日~2025年3月25日

【助成対象・内容】

  • 助成の趣旨

ニッセイ財団では、21世紀の社会が活力あふれる真に豊かな社会となるためには、 調和のとれた社会・自然環境に支えられた、活力と創造性ある人間性豊かな生活環境を 一層確立していくことが重要と考え、豊かな人間生活にとって欠かせない基盤の一つで ある環境の改善・充実に資する研究に対し、助成を行います。

  • 助成研究の区分と募集課題

○学際的総合研究

①課題:学際的総合研究では、設定されたテーマに対し、下記の点を兼ね備えた研究 を期待しております。

ⅰ)学際性:学問領域の枠を超えた学際的・総合的な研究

ⅱ)協働性:多様なステークホルダーとの協働 (地元自治体、NPO・NGO・地域住民等の実践活動者など)

ⅲ)実践性:社会実装に資する提言型の研究

(2025 年度設定テーマ)

テーマ1:持続型社会の構築に向けた地域循環共生圏の形成

テーマ2:自然再生による持続性ある地域づくりと生物多様性の回復

②研究の期間:2025年10月から2027年9月までの2年間

③設定テーマの趣旨:

・ 冒頭の「助成の趣旨」に鑑み、2025 年度につきましては、上記の2つをテーマといたします。 両テーマとも「人間活動と環境保全」に深く繋がっており、相互に関連する研究も募集対象と いたします。これらのテーマについて、現在直面する社会現象も踏まえながら、従来の課題に 対する解決策のみならず、新たな課題を掘り起こすことも視野に入れた取り組みを期待します。

・ⅰ)「持続型社会の構築に向けた地域循環共生圏の形成」~ 持続型社会を構築するには、各々の 地域における持続可能な地域づくり(SDGs のローカル化)が求められます。その実現のために は、多様な主体の参加と協働により、地域資源を活用しながら都市と農村が連携し、地域の特性 を活かしつつ地域同士が支え合うネットワークを形成していくという、自立・分散型でかつ交 流を促進する社会の構築を目指していくことが重要です。 同時に、森里川海からもたらされる生物多様性の保全や生態系サービスがもたらす恵みの享受 等、自然システムと人間・社会システムの統合的向上を通じ、人と自然が共生する地域の豊かさ を創造していくことが求められます。こうした人間活動と環境保全をめぐる横断的な課題を統 合化し、将来世代に向け一体的な解決に資する研究を募集します。

・ⅱ)「自然再生による持続性ある地域づくりと生物多様性の回復」~ 近年、気候変動や農地開発、 侵略的外来種の蔓延による生息環境の悪化、乱獲・過剰採取などにより、生物多様性は急速に 失われ、生態系の持つ機能の劣化が指摘されています。 自然の損失を食い止め、回復軌道に乗せるため、OECMの拡充による 30by30 目標の達成等に 加え、生態系の構造や機能の回復が課題となっています。 そのためには生物多様性の保全と持続的利用の両立を可能とするネイチャーポジティブ経済の 実現を含めた社会を挙げての取組が必要であり、それに向けては専門家の知見に加え、NPO・ 地域住民・企業・行政等、多様なステークホルダーの参画を通じた取り組みが求められます。 こうした自然再生と地域づくりを通じた生態系機能回復と生物多様性の保全を目指すとともに、 SDGsの達成、気候変動への適応など多様な課題の解決に資する研究を募集します。

 

「研究課題に関するキーワード(例)」

  • 持続型社会の構築に向けた地域循環共生圏の形成

サステイナビリティ、自然資本、自然資源経済、地域資源の活用、ランドスケープ、 都市(緑地)計画、都市と農村・中山間地域との連携・共生、コンパクトシティ 森里川海のつながり、地域コミュニティの維持、エコツーリズム、コモンズ、 在来知の継承、レジリエンス、環境教育、30 by 30、ネイチャーポジティブ、 自然再生、生物多様性の保全、生物多様性地域戦略、生態系ネットワーク、 生態系サービスの価値評価、野生動物問題、外来生物対策 等

  • 自然再生による持続性ある地域づくりと生物多様性の回復

ネイチャーボジティブ経済、生態系ネットワーク、OECM、自然再生、二次的自然環境、 30by30、希少種保全、侵略的外来種、生息地、鳥獣保護管理、自然共生サイト、 管理放棄地、Eco-DRR、レッドリスト、ジビエ、食料システム、森林経営、有機農業、 鳥獣被害対策、エコツーリズム、市民参加モニタリング、ステークホルダー

 

○若手研究・奨励研究

① 課題

・ニッセイ財団研究助成の趣旨を踏まえた研究とし、特に課題を設定しませんが、 「人間性豊かな生活環境の確立」に役立つ、着想豊かな新しい分野への挑戦的研究を期待 します。

② 応募資格の制限

・年齢は45歳未満(1980 年 4 月 1 日以降生まれ)とします。 但し、学生(院生を含む)には応募資格はありません。

③ 研究の期間 ・2025年10月から2026年9月までの1年間

④ 研究募集の趣旨

・本財団の研究助成の趣旨に基づき、幅広い視野に立つ研究を募集します。その研究を踏まえて更 に次のステップに発展し得るような若手研究者の基礎的な研究や萌芽的研究から、新しい分野 への挑戦的研究まで、幅広く募集します。

  • 成果の公表・普及について

・本助成では、研究の遂行と並び助成による研究成果の公表・普及を図ることが重要であり、研究 成果・提言が社会に受け入れられ実践されて、はじめて「環境問題への具体的貢献」であると考 えています。

・このため当財団では、以下の成果発表助成に、特に力を入れています。

◎助成研究成果を報告・討議するワークショップの開催支援(学際的総合研究助成) ◎市販を想定した助成研究成果出版物の刊行支援(学際的総合研究助成)

○「財団ホームページ」への研究報告の掲載

研究助成を受けて研究を遂行した後、その成果の発表も計画されている方は、 上記の活用を積極的に検討ください。

公表・普及の詳細については財団ホームページをご覧ください。

URL http://www.nihonseimei-zaidan.or.jp

  • 本年度募集の概要
区 分 学際的総合研究 若手研究・奨励研究
課 題 <設定テーマ> ⅰ)持続型社会の構築に向けた地域 循環共生圏の形成 ⅱ)自然再生による持続性ある地域 づくりと生物多様性の回復 ※学際性・協働性・社会実装性を 兼ね備えること ニッセイ財団の「助成の趣旨」を踏ま えた環境問題研究で、若手研究者の基 礎的研究・萌芽的研究や新しい分野へ の挑戦的研究 (特に課題は設定していません)
助成金 総額 4千万円程度(予定)
1 件当たり 助成額

(目途)

(2年間分) 1000万円~1500万円 50万円~150万円
助成期間 2025年10月から2年間 2025年10月から1年間
申請方法 当財団ホームページ(マイページ)からのWeb申請
応募締切 2025年3月25日(火) Web入力〆切
助成の決定 当財団選考委員会にて選考の上、9月の理事会で決定

【助成対象とならない研究】<学際的総合研究、若手研究・奨励研究 共通>

  • 営利を目的とした研究、営利につながる可能性の大きい研究
  • 他の機関から委託を受けている研究(予定を含む)
  • 主な研究フィールドが海外となる研究、旅費・委託費が経費の大半を占める研究 等
  • 特定の技術開発・素材開発・教材開発中心の研究

※:また、申請にあたり、科研費等他の助成採択・応募状況について、 申請書への正確な記載がない場合は、助成対象外とさせていただく場合があります。

当「募集要項」のPDFファイルは、日本生命財団ホームページからダウンロード可能です。

  • 応募資格

・ 代表研究者の国籍・所属や資格は原則として問いません。 ただし、下記に該当する方は代表研究者(※)にはなれません。

  • 海外居住者
  • 営利の追求を目的とする機関(企業)に所属する者

※:代表研究者とは、当該研究組織を代表し、中心となって研究のとりまとめを行ない、 研究助成金の管理及び報告事務等を含めて、研究計画の推進に責任を持ちうる人、とします。

【助成金額】

助成金 総額 4千万円程度(予定)

1 件当たり 助成額(目途)

学際的総合研究

(2年間分) 1000万円~1500万円

若手研究・奨励研究

50万円~150万円

【応募方法】

・ 当助成への応募はWeb申請となっていますので、下記手順に沿い応募ください。

①代表研究者が当財団HP内の「募集の概要」からマイページに新規登録・ログインする を押して進み、基本情報の新規登録を行ってください。

②登録されたメールアドレス(=ID)に「仮登録のお知らせ」のメールが送信されます。 メールに記載されたURLにアクセスして確認ボタンを押すと、登録が完了します。

③登録が完了すると、「登録完了のお知らせ」メールが送信されます。

※:「採」「否」の結果等も、この 登録されたメールアドレス にお送りします

④IDとパスワードを使用してマイページにログインし、 「助成プログラム」を選択のうえ、下記要領にて申請を進めてください。

・Web入力項目 :『申請受付フォーム』の空欄に入力ください。

・Web入力項目以外:『申請受付フォーム』からダウンロードした申請書様式(Word)に入力し、 PDFファイルとして一旦保存したうえで、 「申請受付フォーム」の所定欄よりアップロードください。

⑤最後に、『申請する』ボタンを押してWeb申請完了となります。

⑥Web申請が完了しましたら「応募完了のお知らせ」のメールが届きます。

・ 申請内容は全て日本語で入力ください。

・ 上記Web申請以外の応募手段はありません。 また、ダウンロードした申請書様式の改変(紙面や頁の追加等)による申請については、 選考の対象としません。

※:申請書記載の個人情報については助成選考時に使用します。 また、助成決定分については、助成結果の公表時に使用します。

【問合せ】

〒541-0042 大阪市中央区今橋3-1-7 日本生命今橋ビル4F

ニッセイ財団 環境問題研究助成 事務局

TEL (06)6204-4012 FAX (06)6204-0120

ホームページ http://www.nihonseimei-zaidan.or.jp

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