SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム (シナリオ創出フェーズ・ソリューション創出フェーズ) 国立研究開発法人 科学技術振興機構 社会技術研究開発センター
【応募期間】
2024年4月10日~2024年6月5日
【助成対象・内容】
社会技術研究開発事業の概要
社会課題の解決に取り組む関与者と実施者が協働するためのネットワークを構築し、 競争的環境下で自然科学と人文・社会科学の知識を活用した研究開発を推進して、現実社会の具体 的な課題解決に資する成果を得るとともに、得られた成果の社会への活用・展開を図ります。 社会技術研究開発事業(以下、「本事業」という)は、RISTEX において社会課題解決に重要と考 えられる研究開発領域・プログラム(以下、「領域・プログラム」という)を設定して提案を募集し、 選定された研究開発プロジェクト(以下、「プロジェクト」という)を推進するものです。領域・プ ログラムのマネジメントは、領域・プログラムアドバイザーの協力を得て、領域・プログラム総括 が行います。研究代表者及び研究開発実施者(以下、「実施者」という)は、プログラム総括のマネ ジメントのもと、自ら所属する機関等において研究開発を推進します。 なお、本事業は、内閣府ウェブサイト(https://www8.cao.go.jp/cstp/compefund/index.html) に掲載している競争的研究費制度に該当します。
プログラムの背景・目標
2030 アジェンダ(我々の世界を変革する:持続可能な開発のための 2030 アジェンダ)では、 「直面する課題」として貧困、飢餓、不平等などのほか、気候変動、自然災害などが挙げられてお り、これらへの取り組みが期待されています。 同じく 2030 アジェンダでは、情報技術・医学・エネルギーなど幅広い分野における科学技術イ ノベーション(STI)は人間の進歩を加速化させ、デジタルデバイドを埋め、知識社会を発展させる 大きな潜在力を有する旨が主張されています。科学技術イノベーションは重要な実現手段として位 置づけられており、目標達成に向けた貢献が求められています。
2030 アジェンダには、「誰一人置き去りにしない(No one will be left behind)」という基本理 念のもと、17 の持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals)と 169 のターゲ ットが掲げられています。この SDGs の達成に向けて、社会課題を特定し科学技術イノベーション を手段とした解決策を創出するには、「社会課題に国内の地域で取り組んでいる人」と「自らの技 術シーズを社会課題への取り組みに活用したい人」が手を組み研究開発を行うことが重要と考えます。本プログラムでは両者の共創による研究開発を推進します。
本プログラムでは、研究開発の提案を募集し、研究開発プロジェクトとして選定します。プロジェクトでは、地域における社会課題1を特定し、その解決策を実証するとともに、プロジェクト終了 後に解決策を実現するための事業計画を策定します。この解決策と事業計画を合わせてソリューシ ョンとし、ソリューションを創出することを目標とします。
本プログラムにより創出されたソリューションは、社会課題に取り組む人たちが引き継ぎ、特定 地域への解決策の定着を図り、更には海外を含め多地域へ展開する活動を通じて地域レベルでの実 績を積み重ね、SDGs の達成につなげることを期待します。
プログラムの枠組み
SDGs の達成に向けて、地域における社会課題に対するソリューションを創出するため、既に得られている技術シーズを活用した SDGs の達成のアイデアを元に、研究者(自然科学、人文学、社 会科学)と社会課題に取り組む当事者(協働実施者)が一緒に研究開発を行うものとします。
本プログラム概要ページ:https://www.jst.go.jp/ristex/funding/solve/
詳細サイト:https://www.jst.go.jp/ristex/solve/
研究開発の対象
(17 のゴールとの関係) SDGs の 17 のゴールと 169 のターゲットは個々に独立したものではなく、相互に関連している ことに留意してください。そのため、あるゴールを達成するために他のゴールを犠牲にしないこと が求められます。
(本プログラムにおける支援の対象)
現実の社会課題を解決するための取り組み自体が支援の対象です。社会課題の解決のために活用 する技術シーズが既にあることが必須条件となります。従って、技術シーズの研究開発そのものは 対象にはなりません。 SDGs の達成には科学技術イノベーションが重要な手段になりますが、最先端の科学技術を用 いた技術シーズが唯一のイノベーションの原動力ではなく、既存の技術シーズに様々な知見を組 み合わせて課題の解決を図ることも有効なアプローチとなりうるものと考えます。 本プログラムにおける技術シーズとは、用途が想定された科学技術の研究開発成果であり社会の 中で可能性試験ができる段階にあるものとします。現実の社会課題を解決するための科学技術の成 果であっても、その効果をプロトタイプとして示すための研究室レベルの可能性試験や、研究室レ ベルでのソフトウェアの開発等は既に終了しているものとします。
また、最終的に社会課題の問題の解決に寄与する活動であっても、ソフトウェアや機器類の商品化、企業化のみを追求する活動は、本プログラムの支援対象ではありません。
【助成金額】
1課題(プロジェクト)につき
シナリオ創出フェーズ:上限 600 万円程度/年(12 ヶ月)
ソリューション創出フェーズ:上限 1,900 万円程度/年(12 ヶ月)
【応募方法】
応募要件
応募時に研究代表者が研究倫理教育に関するプログラムを修了していることが必須です!! 修了していることが確認できない場合は、応募要件不備とみなしますのでご注意ください。応募 時は研究代表者のみで構いません。
プロジェクトの研究代表者となる方に自ら提案していただきます。応募の要件は以下のとおりで す。予めご承知おきください。
※ 採択までに応募要件を満たさないことが判明した場合、原則として、研究提案書の不受理、な いし不採択とします。
※ 応募要件は、採択された場合、当該研究開発プロジェクトの全実施期間中、維持される必要が あります。実施期間の途上で要件が満たされなくなった場合、原則として当該研究開発プロジェ クトの全体ないし一部を中止(早期終了)します。
重複応募について
(1) 1 人の方が研究代表者として応募できる提案は、いずれか一方のフェーズで 1 件のみです。
(2) 本プログラムは、「科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)への包括的実践研究開 発プログラム」、「SDGs の達成に向けた共創的研究開発プログラム」(社会的孤立・孤独の予防と 多様な社会的ネットワークの構築、および情報社会における社会的側面からのトラスト形成)の 2024 年度公募に重複して応募することはできません。
(3) 現在、社会技術研究開発事業の研究代表者をされている方は応募できません(当該研究開発の 実施期間が 2024 年度内に終了する場合を除く)。
提案者の要件
次の2名の連名で提案していただきます。
『研究開発の責任者(研究代表者)』
『社会課題に取り組む当事者の代表(協働実施者)
研究代表者と協働実施者の二人が中心となってプロジェクトを推進していただきます。 研究代表者はプロジェクト全体の責任者です。研究開発の責任者として、研究開発全体に責務 を負い、推進することができる者であることを要件とします。 研究代表者となる方が府省共通研究開発管理システム(e-Rad)により提案してください。研究 代表者は、シナリオ創出フェーズ、ソリューション創出フェーズ、いずれか一方のフェーズに1件 だけ応募することができます。
JST は研究開発に必要な経費(研究開発費)を、研究開発を実施する組織に支払い支援します。応募に際して研究代表者は、研究開発を実施する組織の長もしくは研究開発を実施する組織が 所属する機関の了解を得てください。
研究代表者には具体的な社会課題の解決に向けて自然科学および人文学/社会科学の研究者、 および、創出されるソリューションの受け手となりうる協働実施者らによる体制を編成していただきます。
社会技術研究開発は社会課題を解決するためのイノベーションを行うことが目的であり、具体的 な地域を対象としていますので、本プログラムは地域の人々との協働が不可欠です。そのため、何 が目的で、誰が受益者であり、どのような方法で目的を達成し、どのような効果をいつまでにもたらすかについて合意が形成されなければなりません。
従って、これらの合意を形成するための協働プロセスについてはすでに存在していることが前提 となります。研究開発は大学や研究機関のような特定領域の専門家集団のみによる活動ではなく、 例えば、他分野の研究者、現場を熟知した人、受益者、行政の関係者など多様な人々の協力を得な がら進めなければなりません。これらの人々を臨機応変に受け入れる柔軟さと組織体制が必要です。 研究開発の開始時点から協力者をメンバーに加えておくことが必要です。
協働実施者は社会課題に取り組む当事者の代表であり、社会課題に直面し、研究者と協力して課 題を解決することを希望する団体・組織の代表です。ただし、団体・組織を実質的に代表し社会課 題に実際に取り組むことを想定しており、役職として代表者である必要はありません。
応募方法
応募は、府省共通研究開発管理システム(e-Rad)より行っていただきます。 紙媒体(郵送、宅配便、持ち込みなど)及び電子メールによる応募受け付けはできませんの で、ご留意ください。
提案書の作成・提出
本プログラムへの応募は、必ず提案者自ら提案書を作成し、応募していただくことをお願いして います。e-Rad ポータルサイト(https://www.e-rad.go.jp/)または本プログラムの提案募集ウェブサイト(https://www.jst.go.jp/ristex/proposal/)から提案書様式をダウンロードし、記入してください。
提案内容は専門的になりすぎず平易な表現で、できるだけ客観的な記述を心がけてください。 なお、提案書の提出は、必ず e-Rad サイトより行って頂きます。 応募するフェーズ(「シナリオ創出フェーズ」または「ソリューション創出フェーズ」)によって、 提案書の様式、提出先等が異なります。特にご留意ください。
【問合せ】
JST 社会技術研究開発センター(RISTEX)(募集担当)
お問い合わせは電子メールでお願いします
社会技術研究開発センター(RISTEX)企画運営室 募集担当
〒102-8666 東京都千代田区四番町 5-3 サイエンスプラザ
本プログラム応募に関するお問い合わせ:boshusolve@jst.go.jp
社会技術研究開発事業全般の応募に関するお問い合わせ: boshu@jst.go.jp
府省共通研究開発管理システ ム(e-Rad)について
e-Rad ヘルプデスク
Tel. 0570-057-060(ナビダイヤル)
(9:00~18:00/土曜日、日曜日、祝日、年末年始を除く)